千年の光、今ここによみがえる。
西山の地に鎮座し、古くから五穀豊穣と地域の安寧を祈り続けてきた大歳神社。境内には歴史ある社殿と豊かな自然が調和し、訪れる人々を静かに迎え入れます。
境内を彩る竹あかりは、地域の人々の祈りと伝統を未来へとつなぐ象徴です。温かな光に包まれる夜、心安らぐ時間をお過ごしください。
見どころ


・境内で採れた栢の実から絞った油で御神燈を灯します。
【10月18日(土)18時】
・竹あかりに囲まれた神楽殿でのお琴の生演奏
【10月18日(土)19時】
・神楽殿にて金剛流宗家による能奉納(「翁」「栢の杜」他)
【10月19日(日)12時】
・神楽殿にて能管演奏
【10月19日(日)18時30分】
大歳神社は古くから農耕の神を祀る式内大社。竹あかりに照らされ、歴史と伝統が幻想的に甦ります。
大歳神社

住所 〒610-1132 京都市西京区大原野灰方町575
日時 令和7年10月18日(土)~20日(月)午後6時~8時30分
拝観料 参拝無料(お気持ちの志をお納めください)
宮司からのメッセージ
大原野灰方に鎮座します大歳神社は養老2年御創建の式内社であり、本年御鎮座1307年目を迎えます。
地域の鎮守の神様、また五穀豊穣の神様として崇敬され別名「栢大明神(かやだいみょうじん)」とも呼ばれていますが、戦後の植林計画では成長の早い杉や桧が奨励された為、栢の木は減少してしまいました。歴史を紐解きますと、紀貫之(古今和歌集選者)が当社を「かへの杜」と詠み、都名所図会(天明6・1786年発行)には「栢杜」と紹介され、縁起によりますと電気のない時代に栢の油で御神燈を灯す等、「栢」にまつわる様々な故事伝承がございます。地域の宝でもある栢の杜を復興させんと総代一同、一昨年より整備事業を展開し、少しずつではございますがこの宝を次世代に繋げていけるように保護育成活動を行っております。
大歳神社の宝である「栢」と大原野地域の宝である「竹」。この2つの宝が融合し展開されるこの「京都西山竹あかり~幻想夜2025~」。
油から蝋燭、フィラメント、LEDと燈の時代が移り変わろうとも、光の原点は我々の根底に宿るこの燈ではないでしょうか。併せてこの縁のあるこの日に、古式に則り熾(おこ)した栢のやさしい燈に包まれた社叢のなかで、1000年に歌人も見たであろう幻想を、心に響く音楽と共に「京都西山竹あかり」をお楽しみくださいませ。

大歳神社
宮司
有持圭祐







